葬儀の前にすること

 

葬儀を行う前に、やっておかなければならない事は「遺体を棺に納める」と言う事です。

 

納棺をする日は、様々な諸事情を踏まえて決定されますが、遺体の腐敗状況や、棺が搬入出来るかどうかで変わってきます。もしご自宅に遺体が安置されていて、棺が搬入出来ない場合には、葬儀場に棺を搬入してそこで納棺と言う流れになると思います。

 

遺体を棺に納める前には死装束を着せる宗派が多いです。白の経帷子を着せて、手足には手甲脚絆を着けて、白い足袋とわらじを履かせた格好になります。また生きている人と違うのは、二度と戻ってはこない旅と言う意味も含めてかた結びにする事です。現在は遺体の腐敗が進まない様にドライアイスを使っている為、遺体が堅くなり着替えさせにくいと言う現状があり、上にかけるだけで済ませているケースも多くなっている様です。

 

納棺をする際ですが、出来ればご家族の方に行って頂ければ故人も喜ぶのではないかと思います。体を優しく持ち上げて棺に入れてあげましょう。棺の中には故人が愛用していた物を入れてあげると良いでしょう。但し、ライターや金属製品等、燃えにくい物や爆発する可能性がある物は入れないようにして下さい。入れるとしたら手紙や写真、分厚くない本、好きな食べ物等と言った物が良いかもしれません。

 

どうしても故人が愛用していた物で燃えない物を入れてあげたいと思ったら、骨壺に直接入れてあげるとか、仏壇にお供えするとかして故人を偲んであげましょう。